「過食さえ止まれば全てが解決する」
と思っていると、ショックを受けることがあります。
だって、過食は単なる症状にすぎないから。
目次
過食が止まる=解決とは限らない
根本的な原因が解消されずに過食だけが止まると、他の問題が起こる可能性もあります。
過食は単なる症状
私は一時的に過食が激減した時期がありました。
減った理由は、一人暮らし → 実家暮らしになり、物理的に過食をするのが難しくなったためです。
なので、過食の原因が解消されて減ったわけではありません。
ずっと願っていた過食なしの生活…でも待っていたのは辛い現実でした。
過食から解放されたことに喜ぶどころか、ひどいうつ状態になり生きる気力を失っていました。
過食がひどい時もうつ状態でしたが、過食ができない時のうつ状態は逃げ場がなく絶望感がハンパなかったです。
ヤマー
過食に守られている
今まではうまくいかないことがあれば「過食のせい」にしていたけれど、過食が止まると全て自分に突き刺さることになります。
過食のせいにできない → 自分そのものを責める → 余計にうつ状態がひどくなる、という悪循環に陥りました。
さらに、今まで過食に費やしていた時間をどうやって過ごせばいいかも分からない。
過食していれば何も考えずに現実逃避できるのに、ツラさに耐えながら過ごすことになったのです。
ヤマー
過食症に選ばれし者
過食が止まって良くなるどころか、余計に生きづらくなった結果・・・
もう過食症かどうかの問題でなはく、私は根本的に何かおかしいんだ!
過食症じゃなかったら、他の何かになっていたはず!
過食症になるべくしてなったんだ!
と思えました。
ヤマー
おかげで、過食は本当に症状だったんだと実感できました。
本などで「過食は単なる症状、風邪でいえば熱が出ている状態にすぎない」というのを何度も見て知っていたはずでした。
にも関わらず、どうすれば過食を止められるか?ばかり考えていたことに気がつきました。
ヤマー
渦中の原因探しは迷宮入りすることもある
なんで私は生きづらいの?過食なんかするの?
何が原因なのか分からないし、誰かのせいにしても治らない…。
苦しんでいる間は、原因を見つけづらいのです。
原因は回復してから分かる
原因は症状が落ち着いた時に、もしかするとあれだったのかな、これだったのかな、と気づいてきます。
しかも、1つじゃないし、誰かが悪いわけでもない。
色んな要素が重なり合ってできあがっているはずです。
ヤマー
原因が分からなくても良くなる
はっきりした原因が分かれば対策もできますが、よく分からないから余計に苦しい。
原因は分からなかったとしても、何が生きづらいのか?何にストレスを感じるのか?と、自分に問いかけて生きづらさを減らすことはできます。
過去をさかのぼって原因探しをしても見つからない。
だから今を見て、今何を感じるかに集中した方が効率がいい。
ゴールは過食の先にある
過食を止めることがゴールではない
うつ状態の絶望の中で気がついたのは、過食を止めることよりも、「こんな暮らしがしたい!」という理想を思い描くことの大切さです。
過食を止めることがゴールではありません。
例えば「海外を飛び回って刺激的な暮らしがしたい」など、過食の有無に関わらずもっと先にある場所がゴールです。
なぜ過食症を治したいのか?何のために治すのか?という理由を一度考えてみてください。
過食があっても楽しく生きられる
過食が止まっても生きるのがツラかった。
逆に言えば、過食があったとしても楽しく生きられるということ。
楽しく生きるためには、自分は何にワクワクするのか?を知る必要があります。
時間はかかかもしれないけど、絡まった糸をほどくように、自らの感情と丁寧に向き合えば理想の暮らしが見えてくるかもしれません。
ヤマー