父親と野菜と虫と。残念だけどなんだか憎めない存在

畑

父からの荷物が今日届きました。

中身は、父の畑でとれたエンドウ豆などの野菜と地元のお米です。

本来なら喜ぶべきところ、残念な結果でした。

 

実家は緑豊かな田舎にあります。

畑は父の趣味です。

父は誰にでも話しかける社交的なタイプで、悪く言えばおせっかい。

さらに、おせっかいをした相手が感謝をしないと不満がる厄介な性格です。

喜怒哀楽が激しく、表現はストレート。

なのに、都合が悪くなればごまかすこともあります。

一方的に自分の話ばかりして、私の話はほぼ聞いていません。

でも、会社では自分のやり方を築いて信頼を得て、定年まで勤めあげ、退職後は自営業で現役です。

性格はどうにもならないので諦めましたが、私にはできないことができる人なのです。

 

届いたダンボールの中に、事前に聞かされていなかったサニーレタス1束も入っていました。

畑でとれる葉物は苦手です。

だって虫がウヨウヨついているのを知っているから。

豆類、じゃがいも、玉ねぎなどは虫がつくことが少ないし、いてもすぐ分かります。

それに比べて葉物は、葉のひだの奥や根っこ付近に入り込み、よくよく見ないと分からないのです。

虫がいるのは農薬を使ってない証拠で安心という人もいるけれど、、、

私にとっては、虫の恐怖におびえながら食べる方が体に悪い。

 

恐る恐る外側の1枚をめくってみると

はいー出ました、なめくじ。

 

せっかく送ってくれたのだからと、がんばってもう1枚めくると

よかった、何もいない!

 

続いて2枚めくっても大丈夫だったので安心しかけたその時

1枚になめくじ2匹。

 

心が折れました。

入っていた袋に戻し、口をギュッとしばってゴミ箱にさようなら。

私にはレベルが高すぎました。

 

父が苦労して育てた野菜を捨てた。

昔ならめちゃめちゃ罪悪感で、自分はなんてひどい人間なんだ!と落ち込んでいるところでした。

 

それが今は、虫が気持ち悪いという「感情」は自然に出てくるものだからしょうがない。

その「感情」に対して、無理して食べる必要はないと自らの判断で行動したまで、と意外に冷静でした。

自分の感情をありのまま受け入れ、納得した上で行動し、ダメージを少なくする術を手に入れていたようです。

 

とはいうものの、この出来事を書いているくらいなので気にはしています。

食べ物を捨ててしまったことには変わりないので心にしこりが残るのと、なぜ送ったんだ!と少しイラッとしていた時

父から電話が。

注文したフランパンが届いたとか、玉ねぎの料理がどうのとか、とてもうれしそうに相変わらず一方的に話をして電話を切っていった。

 

父よ、3枚分はめちゃめちゃ洗って食べたよ。

ありがとう。

 

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